暖簾をくぐり・・

谷口脚本の真骨頂、親子の絆を示す第二幕。まだ貧しき田中丸商店の軒先に吊るす暖簾を作っています。
慶応2年夏。雨の中を行商から帰ってきた14歳の善蔵。息子の帰りを心配しながら待っていた母コノ。ふたりは暖簾をくぐり、病身の父吉兵衛の座敷に上がります。そこで繰り広げられる親子の温かい会話と夕食。物語の序説に相応しい暖簾を作製中。